クリスマス
クリスマスはいつもは素通りするだけの銀座の超有名アクセサリー店や、新宿東口の朝雨有名バッグ&アクセサリー店へ入っていきます。
右手には品番のメモ。
「この番号のバッグが欲しい」と女の子に頼まれたのです。
だいたい、休日に家庭の用事でスーパーに買い物に行かされるときは、メモを持たされてもろくに見もしないで違う商品を買ってきてあきれられているのに、超有名バッグ&アクセサリーのお店での買い物だけは慎重になります。
これが純愛でなければ、なんだと言うのでしょうか。
もちろん、多少の下心はあるでしょう。
それをグッと抑えていい人を演じるのです。
しかしそれは中学生だって同じのはずです。
しかも純愛でありながら、疑似恋愛なのです。
中学生が純愛の相手につめたくされたら、自殺を考えるほどのショックでしょうが、疑似恋愛だから、オジサンの純愛ハートが傷つくことはありません。
さっさと次を見つければいいだけのことです。
では、何故疑似恋愛と知りつつ、お客様はA級イベントにお金を使うのでしょうか?
それは人間には、自分をほめてくれた相手に行為を抱くという「行為の返報性」があるからです。
10代、20代の恋愛盛りならともかく、30代以上になったら、世間の女性は「のびちゃんって優しいね」なんてまず言ってくれません。
ところがキャバクラの女の子は、目を見て恥ずかしがらずに(「いけしゃあしゃあと」という表現もできますが・・・)「のびちゃんって優しいね」と言ってくれるのです。
優しいというのは、他にも褒めるところがなかったからとちゃうんか?
と思っても口に出してはいけません。
もし口に出したら、「あたしを信じられないの?」と切り出されるに決まっているからです。
この時点で力関係は決まってしまいます。