金銭感覚

デノミが蔓延している歌舞伎町では、当然キャバクラで働いている女の子達の感覚も麻痺してきます。
「移動はタクシー以外には乗りたくない」という女の子がいました。
なんでも「電車は汚いから」なんだとか。
昼間の仕事の友人に会うと「まどろっこしくてイライラする」とも。
「食後にスタバに寄って360円のキャラメル・マキアートを頼むかどうかで考え込むんだもん・・・」。
OLの感覚からすれば、360円のキャラメル・マキアートは気軽に頼めるものではありません。
でも女の子の感覚では「とりあえず頼むでしょ!」という程度のものです。
女の子の「お時給」が、あぶく銭的に多いから金銭感覚が狂っているという指摘はもちろん正しいですが、
それでは普通のサラリーマンがキャバクラに小遣いの半分を使ってしまうのはどういうことでしょうか?
お客様は値段が高くても、価値があれば買うし、価値が値段相応でなくても高いのが普通であれば買うのです。
TVショッピングで洗剤を販売しているのをみたことがあるでしょう。
「界面活性剤(つまり洗剤のこと)3本に、今回だけの特別のおまけとしてもう3本、持ち運びが便利なポケットサイズを1本、さらにスポンジもおつけして、なんとお値段8000円というお値打ち価格です!」
というやつです。
ドイツ製だのアメリカ製だのというのがミソです。
花押やライオンではいけない理由があります。
国産品はスーパーに行けば120円前後でうっているからです。
それを6本8,000円で売るわけにはいきません。
でも、ドイツ製をテレフォンショッピングで売るならOKです。
名誉のために付け加えれば、確かにTVショッピングの洗剤はよく落ちます。
でも、いつもは新聞と一緒に配達される分厚いチラシの山から安い商品を見つけ出すことに、一生懸命な主婦が、6本8,000円の洗剤を安いと感じるのは、TVの無効がデノミエリアになっているからと考えた方が、納得できるでしょう?