疑似恋愛
◇疑似恋愛でも愛は愛「薔薇の花を1万円分」◇
癒しの形は様々ですが、王道は「恋愛」でしょう。
それも「純愛」です。
=純粋な愛、ひたすらな愛情(「広辞苑」より抜粋)。
中学生や高校生じゃないんだから、「純愛」はないだろうと思うでしょうが、お客様はどういう遊び方を、キャバでしているのです。
例えばバレンタインデー。
会社ではそれなりの地位にあり、会社では「義理チョコを配るのは、女子社員の負担になるのでやめましょう」などという規則をつくっている人でも、「チョコレートを用意したからね♪」という女の子の電話に引かれて、わざわざお店に向かうのです。
2月14日は、女の子が必死に営業をかけるから、どのお店も混んでいるにきまっています。
それでお客様は来店するのです。
いつもはガラガラのお店でも、この日は久々の「門前市をなす」状態になるのです。
女の子の誕生日には、花束を持ってお店に行きます。
日常生活では花束なんて絶対に買うことがないのに、歌舞伎町の区役所通りを歩いていて花屋が目につくと、誰かがその独り言を耳にしたら、きっと「プレゼントだけで十分だろう」と突っ込むくらいの高価な品物・・・
例えばブルガリの35万円の時計とかを持っているのに、花屋の店員に「薔薇を5000円分」などと言ってしまいます。
ところが歌舞伎町の花の相場はよそより高めなので、5000円分ではボリューム感がでなくて、「あ、やっぱ1万円分で」などと改めて注文します。
お店に入ると長蛇の列。
ほとんどのお客様が、そのキャストの誕生日を祝いに来ているのだから、自分の席に彼女がつくのは、3時間滞在してほんの数10秒。
けっして数10分ではありません。
それでもうれしいのです。